サン興産業メッセージ

なぜEMが効かないのか?

弊社 サン興産業はEMを世に出し4分の1世紀が経ちました。当初はバイオスター、バイオスター2号、バイオライフ、バイオクリーン、バイオガーデンの名で販売されておりました。しかし品質的に安定せず、又効果にもバラつきがあり、商品というには程遠いものであったと思われます。当時同じ様に琉球大学において土壌微生物の研究をしている農学博士比嘉教授と出会い相談した事により、現在のEMの基礎が出来たと思います。

バイオスター、バイオスター2号、バイオライフ、バイオクリーン、バイオガーデンを安定させそれを基に色々な微生物を取り込む事により、大きく飛躍し確立された微生物資材へと生まれ変わりました。もし比嘉教授の指導が無ければ現在のEMは無かったとも考えられます。又、比嘉教授も大量生産する等の手段も無く、研究で終わった可能性も考えられます。双方が運命的に出会う事によりEMが生まれ、その後色々な多くの人々に出会い、支えられ現在のEMの基が出来ました。

その後バイオスター、バイオスター2号、バイオライフ、バイオクリーン、バイオガーデンは元沖縄県農林部長大城喜信氏の命名によりサイオンと変わりました。サイオンとは沖縄の農業の三大恩人の1人である蔡温の名前より頂きました。又、比嘉教授の努力指導の結果、サイオン2号、3号、4号と微生物の種類、働きによっての製品分けも出来ました。同時に比嘉教授の紹介により自然農法を追求している世界救世救の下部団体である自然農法研究所がEMの普及に加わってきました。その事はEMにとっても、弊社にとっても大きな助けとなりました。

しかし、その数年後にEMの良さを知った自然農法研究所が比嘉教授の後ろ盾によりEMを独自に製造する事になり弊社は大きな打撃を受けましたが、その後良きライバルとして切磋琢磨し今日に到っております。それ迄は自然農法研究所、現在は自然農法研究所より別れたEM研究所は弊社サイオンEMの使用マニュアルに従い、全国の自然農法農家、有機農法農家を指導しておりました。

しかし指導技術者が居ない、修得に難しく時間が掛かる等の理由で自然農法研究所は比嘉教授へお願いし、サイオンEM2号・3号・4号を一つにした万能EM1号の開発を依頼、EM1号の誕生となりました。その後のEM研究所の指導はEM1号で全て可能との指導でありました。弊社も比嘉教授よりEM1号主体の指導が効率的ではとの指導を受け、一時はEM1号主体の指導をした事もありましたが、十分に納得出来る結果が出ず、過去の2号・3号・4号の指導を越える事が出来ず、弊社はサイオンEM1号主体では無く、その菌の役割に応じた指導へと定着しました。サイオンEM1号は土壌作りを主として土壌散布及び灌注で利用する。サイオンEM2号は病害虫に強い作物を育てる、サイオンEM3号は品質向上、収穫量の向上を目的として葉面散布を主として(灌注もあります)そのステージにあった使用をする事です。

この頃より弊社とEM研究所、比嘉教授の指導するEM研究機構とのEM技術指導の違いが出てきました。EM研究所とEM研究機構はEM1号で全て出来る2号・3号はいらない。EM1号の中に全ての菌が入っているから他は要らないとの考えです。

弊社も一時的には比嘉教授の指導を受け、EM1号主体で普及活動をした時期もあります。しかしどうしてもEM1号のみでは過去の2号・3号・4号での結果は出せないとの結論に達しておりました。

又、サイオンEM1号のみでの指導と共にEM1号の活性液の問題があります。

「EM1号で全て出来る。EM1号を増やし活性液を作り効くまで使え。」この事がEMは効果が無いと評価される大きな原因です。

まずEM1号で全て出来るとの根拠です。「EM1号はEM2号と3号と4号を混合し一液タイプにした。全ての菌が入っているから個別に使う必要は無い。」との事です。この事が正しい為には2号・3号・4号の菌が同等量又は適正なバランスで混合している事が前提です。しかし2号・3号・4号を混合培養するとそのバランスは崩れます。その理由は菌のエサの違い、好む環境の違い(温度・PH・その他)菌の増殖速度の違い等です。同じ様に同じ速度で同じ量では増えません。又、EM1号、2号、3号及び4号は同じステージで使う事もありますが、それぞれの菌の特性を活かして適切なステージで使い分ける事が必要です。

比嘉教授及びその直接の指導を受けた人々をのぞき、多くの人々、EM研究所、EM研究機構の多くのメンバーはその事を理解出来ず又1号~4号迄の使い分けの技術が無い為に1号のみの指導となり、結果を残せなかったと考えます。さらにもう一つの間違いは活性液の製造及び利用方法です。弊社サン興産業は機会のあるたび又、いくつかの文書として活性液の危険性を警告しております。EM活性液は100%効果があります。でも、しかしとの条件がつきます。「良い活性液か、悪い活性液かです。」その区別が付かず、良い活性液も悪い活性液もEM活性液と一般に呼称されています。しかし悪い活性液はEM活性液と呼んではいけません。

この事を十分に理解し指導しているのは弊社サン興産業のみです。決して他のEMの普及に努力している人々の非難をしているつもりではありません。その違いを知らない又は黙認している為に結果的にそうなっている事に気が付いて欲しいのです。

ここで良いEM活性液とEM活性液ではない悪いEMの違いを話します。

サン興産業は過去にEMに取り組んでいたが、効果が無くやめてしまった人々の話しを聞き原因を追求しました。失敗の原因は悪い活性液を失敗するまで使ったからです。サン興産業は原液を使う事が基本です。原液の費用でそれ以上の効果を得られるのであれば原液を使うべきです。その方が安全で確実な効果を得る事が出来ます。家庭や少量で十分な所です。次に農家や畜産業者等です。ある一定の量を必要としますが予算が少ない所です。原液を使った場合は費用的に厳しい所です。

そう言う人達にはサン興産業は10倍活性液(10%)又は20倍活性液(5%)を教えます。決して50倍、100倍活性液は教えません。10倍活性と100倍活性では単純にコストは10分の1です。しかし、失敗する確立は100倍です。どうしてかと言うと次の事が考えられます。一般的に農家、畜産業の皆様が活性液を作る時に、容器を消毒したり水を煮沸する糖蜜に含まれている菌を殺菌するなどはしません。この環境の中には多くの悪玉菌が住みついています。1%のEM菌であればそれらの多くの悪玉菌へ負けます。しかし10%であれば負けません。5%でも大丈夫だと思いますが注意をして作ります。

又単純に考えると1%(100倍活性液)の意味は1%の有効成分と99%の水です。10%(10倍活性液)は10%の有効成分と90%の水です。単純には比較出来ませんが効果も10分の1と考えても大きな間違いもないと思います。

又1%(100倍活性)は劣化、腐敗も早く保管が出来ません。サン興産業では原液でも開封後は出来るだけ早く使い切る様に指導をしております。活性液は基本的に保管はしません。10%(10倍活性液)であれば1ヶ月は十分に保管は出来ます。しかし基本指導は使う日に合わせて作り、残したり保管したりせずに使い切りです。専門であるサン興産業でもこの様に取扱いには注意をしております。一部、どの様に作られたかは解らない様な活性液を販売している業者が居る事も知っております。彼らは販売する事により責任を負うべきです。又機械を使って1%(100倍活性液)を作っている事もサン興産業は知っております。その多くはメンテナンスが難しく、メーカー、販売店の無責任により使用されず、又一部使用されても臭く、うんこの臭いのあるEM活性液でない物を作っているのが大多数です。EMは臭いを消す力があります。うんこの臭いのする活性液を作らせている機械のメーカー、販売店は責任を取るべきです。次にさらに大量にEMを必要とする排水処理や河川浄化等はサン興産業が直接指導し、安価に安全、効果のあるEM活性液を供給します。安易にEMを増やして使う等の指導をしません。直接指導をし完成度を確認した後に使ってもらっています。さらに二次、三次活性液との指導を受けているとの話しも良くあります。菌の特性、菌のバランス、その他を崩さない様な技術を持って指導をしているか疑ってしまいます。今現在の姿は良い活性液を作り、現場の状況に合わせて効率の良い使い方をして最高の効果を得る事では無く、EMをどれだけ多く増やせるかがEMを知っている事となり、EMを増やす事が目的になっております。しかしそれは悪いEMでありEM活性液ではありません。

色々と否定的な事を多く述べてしまいました。

しかし要約すると簡単です。良いEM又は良いEM活性液を活用すれば良い結果が得られる。決して悪いEM、又は悪いEM活性液を使ってはいけないとの事です。

EMの効果を出すのが目的です。EMの原価を落とすのが目的ではありません。

「EMほど素晴らしい物はありません。しかし良いEMとの条件が付きます。サン興産業から見ると悲しい様なEMと称するものがいっぱいあります。メーカーであるからかもしれませんが、サン興産業だけが良いEM、良い活性液を使う様にお願いしております。そしてその事が成功に通じている事を知っています。」

サン興産業以外でEMの普及に携わっている全ての人に知ってもらいとの思いでいます。確かな情報の基で一緒にEMを普及することが今からのEMの普及拡大につながると思い皆様にお願い致します。

2009年7月 鉢嶺 元

EM元年(成功と失敗と反省の年)

EMが世に出て4分の1世紀が過ぎました。本年は全てを反省し新たなEM元年と捉えております。大きな成功も御座いました。大きな失敗もあったかもしれません。小さな成功、小さな失敗は数多くありました。

弊社は考えます、成功は皆様のおかげです。では失敗の原因は・・・「EMを正しく使えなかった。」事です。サン興産業は考えました。なぜ、EMが効かなかったか、変化が無かった、逆に悪くなった、色々と失敗事例を考えました。原因はEM活性液にありました。いえ、EM活性液では無く、作る人・携わる人にありました。正しく作られ、正しく使われればEM又はEM活性液は皆様の想像を超える大きな効果を発揮致します。しかし全てがEM、EM活性液ではありません。EMは現在弊社サン興産業と弊社よりのれん分けをしたEM研究所(自農センター)と2ヶ所で製造しております。基本的には同じ技術ですが全く同じ物ではありません。

両社の個別のEMを使用し、作ったEM活性液でも全く同じでは無く、良い所も不足な所もあります。この様にEM活性液は非常にデリケートです。あえて言えばEM活性液には良い活性液と悪い活性液があります。EM活性液には10倍活性液、20倍、50倍、100倍活性液、そして一次活性、二次活性、その他色々な活性液があります。そして全てがEM活性液です。

発酵してガスが発生し、PHが3.5以下、甘酸っぱい臭いがすれば全てEM活性液です。でも良い活性液も悪い活性液も含まれています。悪い活性液でも上記の条件を満たす事があります。サン興産業であれば100倍活性液で二次、三次活性でも良い活性液が作れます。でも誰でも作れる訳ではありません。安全なのは一次活性の10培活性液です。20倍活性液は注意すれば大丈夫です。二次活性は一般の人では無理です。ではなぜ?・・・個々の菌のエサが違います。増殖速度が違います。適正環境が違います。その他の条件が個々の菌では違います。又、少ない菌の量では自然界にいる多くの悪玉菌に負けます。この様な厳しい条件をクリアーし各菌数、各菌叢を維持し、同じ様に作り上げる事は困難です。成功の原因は良いEM活性液です。失敗の原因は悪いEM活性液です。

「EM元年は良いEM活性液と悪いEM活性液を見分けて、良いEM活性液を現場に合った使い方をする事です。」

サン興産業はこの様な考えで他のEM関連商品、又はEMを活かし相乗効果の出る商品として開発・販売しております。 皆様のEM活用に少しでも力になればと御案内申し上げますので宜しく御利用の程お願い致します。

2008年5月 鉢嶺 元

EM拡大活性液、
自由配布販売に関する危機提起

現在EMの普及に必要な為に、十分なる管理下の条件下でのみ認められている拡大活性液が一人歩きを初めたといわざるを得ない状況を迎えてます。

EMの拡大活性方法は、汚水浄化、シ尿処理工場、廃水処理、河川浄化等、公共的性格をおび、尚且つEMを大量に必要とする自治体又は企業体のみに許されておりました。その条件は経済性はもちろんですが、それ以上にEM拡大液の品質管理に重点が置かれております。メーカー又はEM研究機構もしくは、その双方が十分に管理能力が有ると認め、かつまた、責任能力を備えているものとされます。その要望に耐え十分なる人的提供及び管理体制を構築出来る企業体、自治体のみが許されております。責任と管理体制が維持出来る者に許されているものです。但し農家、畜産家等一部の自家消費は自己責任においてのみ利用を許されております。

現在製造され利用されている多くのEM活性液では十分な指導が無く、もしくは自らの解釈により雑多な活性液が作られております。これは指導管理すべき人員が圧倒的に不足しているからであります。しかしこれを理由にEM活性液の品質を問わない事にはなりません。この事により劣悪な活性液等による問題、被害等が生じている事は言うまでもありません。他者への販売はもちろん供給も認められておりません。金銭を得れば言うまでも無く責任を負いますが、無償提供でもその責任を負うべきと考えています。この事はEM普及に参加している皆様に言うまでもありません。その理由はEMは生菌であり生きています。扱い方、扱う人により変化するからです。拡大活性とは、商品であるサイオンEM又は救世EMを水と基質を与える事により増やす事です。しかし、拡大倍率、各菌の好む気質の(菌のエサ)、各菌の分裂速度の違い、培養環境その他の様々の条件によって菌密度、菌の構成が変わり他の菌の混入等一定の状況を保つ事が非常に困難です。さらに一次活性(培養)、二次活性をする事によりEMの特性を失い、違う菌相になります。比嘉教授も著書(EM環境革命)で述べているように、一次活性までが安全であり二次活性には前提があると言っています。又、拡大活性液は保管の効く製品と違い劣化が早くすぐに使い切る事を知らなければいけません。さらに劣悪、劣化した拡大活性液がいかに有害であるかを経験、確認しているからです。拡大活性液は諸刃の刃です。十分に理解し利用すれば最大の利益を生みます。しかし、もて遊べば大きな害を生じます。この様な事を考えあわせれば、今後のEMの普及発展を望む為には警鐘を鳴らざるを得ません。 皆様の拡大活性液のお問い合せと十分なるEMの理解と共にご協力をお願いします。

2008年5月 鉢嶺 元

EM(有用微生物群)はなぜ効かないの?そしてなぜ効くの?

EMの効果の見解が両極端に分かれております。「効果が無い」「EM自体が汚染物質だ」「余計臭くなった」「BOD、CODが悪化し水質が悪くなった」「EMを使ったら腐った」「鶏が、豚が、牛が・・・下痢をした。死んだ」又その反対に「奇跡的な効果が出た」「本当に世界を救う大変革だ」「これが無いと今後の農業はできない」「なぜか分からないが考えていた以上の効果があった」「自分では想像していない、期待してなかった所で大きな効果があった」色々な意見があります。ではどちらが正しいのでしょうか?私はどちらも正しいと答えます。そして失敗しない方法も知っていると答えます。原因も結果も予測が簡単です。ではなぜこの様に両極端に意見が分かれるのでしょうか?

答えは簡単です。「EMを知らないから」  今現在、EMという言葉を1度も聞いた事の無い人は少ないと思います。私共がEMを作り初めて25年以上が経過しようとしています。琉球大学農学部 比嘉名誉教授がEMを全世界的に普及を初めて、新聞、テレビ、その他メディアや比嘉名誉教授の著書や、その影響を受けてEM普及を目指しているボランティアを通して、学校でのEMを取り上げた活動、その他多くの機会を通してEMを知ったと思います。後は興味を持ったか無関心かだけです。

この様に多くの人がEMを知っているのに、なぜあえてEMを知らない事を原因に上げるかです。  今、EMと称して作られ流通し、又再販され利用されているEMがどれくらいの種類、量があると考えますか。想像出来ないぐらいの種類、量になります。企業が作っているEM、農家が作っているEM、ボランティア組織で作っているEM、個人々々が家庭で作っているEM、その全てがEMです。その全てが同じ様な効果を出していれば本当にEMは魔法の水です。魔法の水でないから失敗もします。効くEMもあります。効かないEMもあります。物を腐らす汚染源となるEMも悪影響を及ぼすEMもあります。何が効くEMか効かないEMかを判断できない人が個人々々の作り方で雑多のEMを作っているからです。

EMは比嘉名誉教授が普及を目指してその指導の基に展開しました。当初はEM原液を中心にした普及であり、試行錯誤をしながらも結果を出してきました。しかしコストの問題と水処理等大量にEMを使用する場合、EM原液ではその費用が負担出来ないとの考えにたどりつきました。その為に正しい指導が出来る条件下にあれば、原液を活性化し増やす方法を採りました。勿論、厳しい品質管理の基に作られました。しかし、その後その事が一人歩きをし、簡単にEMは増やせる、何回でも増やせる、最初にEMを買えば後は無制限にEMを作れる等誤った知識となり、現在の効くEMと効かない又は汚染源であるEMができました。

比嘉名誉教授も著書の中で、原液からの1回の活性化は良いが2回目からは菌叢(菌の種類と菌数のバランス)が変わると述べています。色々なEMがあります。しかし全てがEMではありません。正しいEMは確実に効果がでます。それ以外は効果どころか汚染物質にも成り得ます。

ではなぜ正しいEMにこだわるのでしょうか。EMには単純に考えても必ず必要な菌の種類とその菌数のバランスが大切です。EMの中には大きく乳酸菌と酵母と光合成細菌と放線菌、その他多くの有用菌が含まれていると言われています。各菌の必要とするエサも違います。分裂速度も違います。適正環境も各々違います。EM原液はこの様な条件を考えて作られています。比嘉名誉教授の1回活性は可能の意味は菌種、バランス、その他は1回だけであればEMとしての許容範囲内だと言っている事です。2回目それ以降はEMの許容範囲外だと言っている事です。1回は好ましくは無いが効果の期待できる許容範囲内との事です。2回目以降はEMでは無いとの事で、厳密に言えば1回活性液もEMでは無く許容範囲内の液体と考えるべきです。作り方の違うEMの効果が違うのは当たり前です。まず正しいEMを使えば効果は確実にでます。でも「効果が出ません、失敗しました、結果的に汚染になってしまった」これも事実です。

再度、原因は「EMを知らないから」です。EMは微生物で生き物だと言う事は、皆様は知っていると思います。でもどの様な環境下でEMが働いてくれるかは考えないと思います。EMに活躍してもらいたければ、EMの活躍できる環境を考え整えなければなりません。EMが活躍できる環境でなければいくらEMを大量に投入しても結果は出ないと思います。勿論EMは生き物ですから死にもします。保管環境も十分に考えなければいけません。正しいEMでも劣化します。ましてやそれ以外は想像する必要もありません。

このEMの環境を見極めて作るのが我々EMを活用しようとする者の役目です。この事を見極める目をもっていればEMを知っていると言っても良いのではと思います。さらに専門的に言うのならばEMを活用する目的や、色々な環境の中で十分な効果を期待する為には微生物の種類構成等も変えるべきかも知れません。EMにも得意不得意があり、オールマイティーではないとの事です。

この様な事を推測で言うのは何ですが、微生物を知っている学者が、EMは効果がないと発言している事が沢山あります。学者であれば本当のEMを使っても効果が無かったとの結果を得るのは簡単です。EMの働かない条件環境を作るのが簡単に解るからです。本当のEMを使ってその活躍できる環境を作ってでも効果が無いとの事でしたら、その結果は注目すべきと考え、検討し原因またはEMの限界を知る事になると思います。

今迄、勝手な事を書いてきました。現在EMを信じEMの活用を実行してきた人には失礼な文章になってしまったかも知れません。しかし、EMを本当に知ってEMを活用すると今迄の疑問が全て氷解すると思います。

一度原点に戻り、正しいEM、EMは生き物であり人間の都合の良いだけの働きをしない事を理解して下さい。EMが十分に活躍できる状態を自分がEMになったと想像して下さい。この様に考えると、又新しいEMに出会う事が出来ると思います。

2008年4月 鉢嶺 元

◆比嘉教授とEM製造の歴史

pdficonEM製造の歴史