自然に学べ 2018.8月

自然に学べ

20188

有限会社 サン興産業

代表取締役 鉢嶺元

 農業を通して微生物を知り30年が過ぎました。最初の頃は農業用微生物資材程度の認識でした。しかし今はサイオン・微生物・農業・健康・生命・宇宙・そしてあの世の事まで考えるようになりました。全てのものは一つの法則又は同じ法則に従い、陰と陽からなると考えるからです。現世を陽とした場合、陰の世界あの世が必要となるからです。目に見えないから無いのでは無く、今の科学では証明出来ないので無いと多くの人は思っています。多くの人は「光は波であり粒子である」との言葉を知らないと思います。一般的には光は同時に波となり、粒子になる事は出来ないと考えます。この一般の矛盾を乗り越えた向こうに陰の世界あの世があるようです。正しいか間違いかは近いうち今の科学でも証明できると思います。

 さて以前に「土と内臓」を紹介しました。今回は同じ頃に出版された「あなたの体は9割が細菌」を紹介したいと思います。この2冊で私が考えている事の8割は説明できます。「土と内臓」で土壌と腸が同じと知りました。「あなたの体の・・・・」で細菌と我々人間のかかわりを知りました。この2冊を読めば私以上に健康オタクになれます。オタクになれますが、健康になれるかはあなた次第です。とは言え難しいので私の言葉で説明します。この2冊が言っている事は同じです。昔は農業にしろ、人間の健康にしろ、今の様に複雑困難では無かった。ある所で両方とは難しくなったとの事です。

もうお分かりだと思います。人類が豊かになった時からです。人間が自然を超える事が出来ると考えたからです。今の文明文化現代の世界観とか大きく考えると色々と異論もあります。しかし生命健康のみを考えると現代が不健康な時代と言えます。農業では人類が農作物の為に良かれと思い、豊富に安価に使用出来る化学肥料・化学農薬を多用し一時的に増産・増収が可能となりました。人間は作物の栄養にあたる化学肥料を豊富な加工食品として豊かな食生活を楽しみました。同じく化学農薬にあたる多くの薬を生み出し多くの病気を根絶させました。しかし先に農業に従事している農家の皆様が気づきました。このまま化学肥料・化学農薬を多用していると、農業には未来が無い事を知りました。畑が病んできたのです。そろそろ皆様も気づくべきです。今の豊富な加工食品を多用し食生活を楽しむ事の危険性を、そして現代の多くの化学製薬で病気との追いかけっこをしている事を知るべきです。昔は無かった医原病を!農業に関しては先の「土と内臓」に書きました様に化学肥料・化学農薬を使用しない農業は出来ます。しかし人間に関しては困難です。畑は意志を持ってない(本当の意味での意志はある)ので私が与えた資材により作り上げる事が出来ます。しかし人間は意志を持ち自分で考えるので厄介です。私と同じで頭では分かっているが、、、です。又加工食品が全て悪いと断言すべきかと考えますが、害以上の利点があるのも認めます。同じく薬も必要です。但しこの様な情報もあります。色々な病気が増えたのは、第二次大戦の為にペニシリン(抗生物質)を大量生産し、多くの人命を救う事ができました。しかしその後ペニシリン(抗生物質)が安価になり大量使用される事により新たな病気が出てきました。ペニシリン(抗生物質)が病原菌のみならず、必要である有用菌も殺してしまうからです。自然にはバランスが必要だったのです。これらの有用菌は人間が作れないビタミン・ミネラル・ホルモン他有用成分を作っていました。今、政府は毎日30種の食物を摂る様に推奨しています。困難です。昔は一汁一菜で足りていました。足りない栄養素・必要成分は腸内微生物が作るからです。毎日30種を摂るより腸内微生物を育てたほうが良いかもしれません。なぜ化学肥料・化学農薬・加工食品・化学製薬が悪いかです。これらには今迄自然に無かった化学合成によって作られた不自然な成分が多く含まれているからです。自然は自然なものは微生物により分解出来ますが、不自然な化学合成物質は分解出来ません。この様な化学合成物質が畑に溜まり畑が病気になりました。人間も同じと考えられないでしょうか?加工食品の多くに含まれている化学合成物質(食品添加物)から多くの恩恵を受けました。しかしその裏には不合理な危険性もある事を知るべきです。我々は1年間に食品添加物を4㎏、1日約10g(タバコ10本分の重さ)摂取すると言われています。国の基準により安全と言われますが大丈夫でしょうか?人類の生み出した化学物質は1,500万種その内市場へ10万種、毎日2,000種が生み出されていると読みました。私は教徒ではありませんが、世界救世教教祖である岡田茂吉がこの様な事を言っています。「これからの世の中は食糧は有り余るほど沢山出てくる。それでいて食べられるものは無くなる」。この2冊及び他の書籍で学んだのは「自然に学べ」です。この2冊を読み、又他の本の助けを借りて私が理解出来た事は、他の多くの人々がすでに我々に教えている「自然に学べ」です。人類は最初自然から学び、自然より色々な恩恵を引き出しました。しかしその後自然を分析し、その成分を化学合成する事を学びました。大量に生産し活用する事が出来、人類は大きな恩恵を受ける事が出来たと思いました。でももう一度考えて下さい。方向性が自然を真似して科学合成物質を作るのでは無く、自然を豊かにする事により必要な物を得る方向にすべきです。自然が豊かになると微生物も豊かになります。そして人間も豊かになります。化学合成物質が増えれば微生物は減ります。自然が壊れます。人類はほろびます。色々な異論がある事は重々承知ですが提案します。 

サン興産業は常にこの様な考えの基にサイオンシリーズ・エムザイム他を作っています。